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スタッフブログ

aRacer 4C mini

aRacer 4C miniについて

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4Cmini本体です。ノーマルECUを外し交換するだけです。一本出ているカプラーは他の機器をつなぎ拡張する為のカプラーです。

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説明書です。各部の使用方法PCへの接続方法など書かれています、日本語とちょっと台湾語+英語です。

まずこのメーカー、aRacer SpeedTek (エーレーサー スピードテック)社は台湾のメーカーです。非常に高度な技術を持っている集団です。
日本国内では、フルコンを製造しているメーカーはごく一部ですので、なかなか手に入らず、手に入れても高度な専門知識が無くては、コントロールできません、ましてや価格ももう一台、車輌が買えるほどに高価です(原付スクーターに対して)、そこに行くとaRacerは、価格帯も、使用する環境においても、複数の選択肢が用意されています、特に原付に取り付ける場合、価格は勿論のこと、操作性の安易さも重要です、高度なフルコンを手に入れ、そのスペックを自在に操ることが出来れば良いのですが、バイクを楽しむのか、パソコンを楽しむのか、わからなくなるほど、高スペックな物は難しいです(私レベルで)レース場でのタイムを争うなら、それは必要なことと思いますが。


aRacerhは台湾の製品ですので、説明書は台湾語と英語です、しかし、私は、台湾語がわからないので(英語も苦手)、その製品に付いて深く理解しにくく、本来ならば、日本のものを使いたいですが、aRacerを気に入っている訳があります。
まずフルコンであること、価格がサブコンとあまり変わらなこと、空燃比などのセンサーモジュールと連携できること。
これらにより使う楽しさが増えていきます。

フルコンとサブコンについて
ノーマルECU(エンジンをコントロールするコンピュータ)と交換するのが、フルコン
ノーマルECUの配線に割り込ませるのが、サブコン
製造技術者でないので詳しくはわかりませんが、ここからは私個人の感想です。
サブコンは、ある程度エンジンに手を入れていくと、ノーマルECUのコントロール下より抜け出せない状態になります、たとえばシグナスXを156ccぐらいにボアアップだけであればサブコンで十分だと思われます。
同じ様なことが、空燃比計でもあります、エンジンカスタム度合いが少なければナローバンドの空燃比計の数値で信用できますが、排気量を大きくしたり過激なカムや、大きなスロットルぼボディなど付けだし、エンジンの使用範囲(高回転領域など)を超えて来ると、数値が狂って来たり、真逆の反応をしたりします。
このようなことはサブコンやナローバンドの空燃比計がだめだ、ということではもちろんありません。
ただ、エンジンのカスタム度合いで変化するということです。
当店では、現に200ccオーバーのシグナスXでも、サブコンで元気に走っています。


前置きはこれぐらいにして、本題です。
aRacer 4Cmini とは、aRacerで製造しているフルコンの中で、一番安価なモデルです。
当店では主にシグナスXのボアアップ車輌に使用しています。
4つのダイアルが付いており(4cの所以でも有ります)
①点火時期 ②全域燃料増減 ③低回転域燃料増減 ④高回転域燃料増減
このような調整が出来ます、
本体に初めからインストールされているMAPはSTD対応です、シグナスXですとあとからインストールできるMAPは、2型STD、3型STD、3型(156cc)マフラー、インジェクタ変更、3型(156cc)マフラー変更、3型(156cc)インジェクター変更、3型(156cc)CODO社製エンジンパーツ組込と、6MAPより選べます、2型、3型、はどちらを使用しても問題ありませんでした。
DOHC装着車やTTMRCのRRヘット車は、CODOのマップが良かったです。勿論、排気量を上げた場合などは、インジェクターの大型化が必要です、これはサブコンの時と同じ要領です。

はじめに4チャンネルで調整していきます。
この4チャンネルでパワー特性(低回転を濃くする、もしくは高回転を濃くする、または薄くするも同様)合わない場合は、別売でマップスイッチが用意されています、
このスイッチは、4Cmini本体に追加カプラーにより接続することができ、ベースのMAPを8通りに変化させることができます、
もちろんこの変化させたMAPを、4つのダイヤルを使いまた変化させることができます。

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マップスイッチです。

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4:1カプラーです。

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PCと本体をつなぐケーブルです。

 


ここからが、セッティングの始まりです。
取り付けに際して、シグナスXの場合、台湾仕様(ヘットライトON、OFFスイッチ有車)はそのまま使えますが、日本仕様は、ヘットライトリレーがECUを経由している為、ライトが点かなくなるので、ヘットライトリレーをは外しライトスイッチを追加してください。ライトスイッチは茶色と茶色/青色のラインを使用します。
また、交換して初めてエンジンをかける際には、説明書に従いアイドリングバルブをリセットしてください、回転が上がり走りだす可能性があります。
センタースタンドをかけ作業してください。燃調が大方決まったら、”A”チャンネル 点火時期に挑戦してみてください、進角は1度づつ+5度、遅角は2度づつ-8度と調整出来ます、ぜひ変化をお楽しみ下さい。


感覚やプラグの焼け具合で燃調わからない場合は空燃比計に相談するとよいでしょう。
できればワイドバンドが良いと思います、4輪用ではPLX、イノベート、オートゲージ等ありますがどれも精度の良いメーターです。
aRacerからは2輪用としてAF-1モジュールとDG-1メーターが出ています、これを組み合わせることにより空燃比や電圧などが表示され、また、AF-1単体を 4Cmini に取り付けることにより、好みにより空燃比を自動にコントロール(クロスループ制御)することもできます。勿論、空燃比計単体でも使えるため、キャブレータ車などにも、12Vのバッテリーがあれば取り付けることが出来ます。

ノーマルのECUにはエラーコードが有りますが、4CminiもaRacer独自のエラーコードが用意されています。(取説参照)

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空燃比など表示するメーターDG-1です。防水ですのでハンドル回りに取り付け可能です、2輪用ですから。

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ボッシュ製のセンサーより信号を検出し4Cmini本体へ伝えるAF-1モジュールです。

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故障コード表です。当店のカラープリンター印刷しているので、カラーの出がいまいちです、ご勘弁を。

 



aRacer4Cminiは、本体だけでも使用できます、使っている内にその他のモジュールなど追加していくと良いでしょう。

バイクもついに、誰でも使えるフルコン時代に突入です、楽しくなりますね。

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