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水冷エンジンの進化

最近の小排気量のバイクでも水冷エンジンが多くなってきています、125ccクラスは言うまでもなく、50ccクラスでも見かけます、排ガスなどの規制が年々厳しくなる中、確実なエンジンコントロールが必要となる為必然的な動きです、以前は水冷にすると重量が増すとか、補器類が複雑になるとか言われていましたが、もはや昔の常識です、ましてやボアアップなどすると熱量が高まり、もはや風で冷やすとか、油で冷やすとか、はたまたガソリンで冷やすといったことは限界に来ています。

空冷に比べ最近の水冷は圧縮圧力が高くなっています、やはり燃焼を考えるとそのようになるのでしょうか、当店が行っているNMAXのボアアップでも、デコンプを解除して圧縮圧力を測定したところ、17キロありました、それでもノッキングせず普通に走ります、空冷のシグナスなどでは危険ゾーンに入っていきます、圧縮圧力の違いはエンジン設計の時期にもよるとは思いますが、マツダのスカイアクティブエンジンなどの高圧縮エンジンを見るとやはり時代ですね。

当店のお客様が4ストビーノをボアアップしました、駆動を詰めて回転を上げていくと、水温が心配になっていきます、設計時の発熱量に対してボアすると無理が掛かります、冷却水の増量が必要になっていきます、それでたどり着いた結論です。

202118211011.JPG写真がおかしいのではありません、効率よく水の量を増やしました、元のラジエータの隣に取り付けました、配管はT 字パイプで平行に取り付け、細かなことを言えば直列配管でしょう、とかなるのですが、本来の目的は水の量を増やすこと、サブタンクの替わりがラジエータだっただけです、これでオーバーヒート解消、なんとも原付カスタムらしいカスタムでした。

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