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2019年9月

シグナス ドリブン

今日はシグナスX44Jのリコール作業です。

シグナスX2型、まだまだ人気があります、リコールでの作業でなく、それとは別の部品交換で預かったのですが、PCで車体番号入力すると、リコール対策未実施車両でした、作業ついでにリコール部品を注文です。

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ドリブンAssyとウインカーハーネスの交換です、ドリブンAssyにはカバーのゴムパッキンも付属してます。

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ここで問題です、トルクカム溝にはグリスが全くついていません、グリスはどこにあるのでしょうか、ホンダみたいに別にあるのでしょうか。

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答え、ドリブン内側に見覚えのある、ヤマハ特有のあのグリスが入ってました。

リコール未実施の車両がまだ、手元にあるかもしれません、各メーカーのホームページにて確認できますので、一度確認してください、リコール対策できないとメーカーも困ってしまいますし、ましてや大事な自分のバイクですから。リコール対策は買ったお店以外でも実施できますので、お近くのバイク店などに相談してください、また各メーカーのお客様相談窓口でも近くのバイク店を紹介してくれます。

シグナスXのドリブン問題の補足:メーカーではドリブンが回転することで、遠心力によりカム溝に塗布(グリスが入っていく)されるとの事でした、ですから新品を組み付ける場合、このまま(写真の状態)取り付けてくださいとの事です、メンテナンスの時、カム溝にたくさんグリスを詰め込む方がいらっしゃいますが、あまりよろしくないみたいです、レースなど特殊な場合は、溝にグリスを詰め込み変速を遅らせる事が目的で、詰め込むことが有るそうですが、一般公道ではグリスが多すぎて飛び散ってしまい、ベルトやクラッチの滑る原因になる可能性もあります、私は溝にグリス分が全くないのも嫌なので、薄くヤマハ純正グリスを塗布して組み込みます、それとオーバーホール時は、ドリブン内側を確認してグリスが無いようであれば追加し、中のグリスが汚れていれば入れ替えます、長いことメンテナンスしていない車両はグリスが無い場合が多いです、ご自分のスクータを確認してみてください。

 

シグナスX DOHC 修理

今日は預かっている、DOHC シグナスXのタペットシム選定です、前回点検時はタペットシムの厚みが出回っている物の最小値でかろうじて合わせることができ、今回はバルブ等の交換、加工を考えていたのですが、測定したところ広くなっていました、摺動部の摩耗、バルブシート部の安定?などでしょうか、とにかく助かりました(金額的にも)。このエンジンはとにかく回されているので、13000rpm平気で回すお客様です。

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KNさんのKOSO DOHC と、TTMRC 旧型水冷シリンダーです、DOHC専用のシリンダーキットが販売されていないので、初めの組み合わせは、TTMRC にすべてお任せでした、ピストンを手で削ったりしません。

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KNさんのDOHCは比較的薄めのシムを使っており、当店のシムボックスも広範囲にそろえているのですが、今回の選定予想は出回っている最小値ギリギリでした、KNさんのDOHCはサービスホールが無いので、カムシャフトを手で押し付け、シックネスゲージを差し込み測定していきます、測定の結果手持ちのシムで合わせることが出来、まずは一安心。あとは、シリンダーキットの表面処理を待ち、新品のクランクケースが届くのを待って腰下組み立て開始です。

 

Z125 aRacer入荷

aRacer の扱いを始めてどんどん新機種の注文があります、皆さん aRacer の良さに気付かれたのかな、と同時に当店に注文していただき感謝です、当店は aRacer の日本代理店ではありませんが、今まで100人以上のお客様に使っていただいております、それも、aRacer が入門用として開発した mini5 です、もっとFI チューニングを楽しんでいただきたいと思っています、それには入門用の mini5 で遊んでいただき、お客様にも FI のことを楽しむためにメカニズムを知っていただきたいのです、エンジンのチューニングの場合、4輪などはコンピュータチューニングが今や当たり前ですが、そこに行くとバイクはちょっと遅れてます、過激なボアアップなどは見かけますが、メカチューンとコンピュータチューンのバランスが悪いように見受けます、これからバイクも新時代に突入です。

当店で販売した車種:NMAX、SMAX、マジェS、シグナスX 2.3.4(台湾仕様含む)、エアロックス155、トリシティー155、Z125、キムコレーシング180、グロム

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NMAXのベースガスケット

NMAX のボアアップを何台となくやらせていただいているのですが、125cc、155cc、2機種ある中で、ある共通点に気付きました、海外からボアアップキットを輸入して取り付けている方々や、適当に海外から輸入してテストもせずに販売しているメーカーの方々の話を伺うことが有り、販売している中でベースガスケットからのオイル漏れがあるそうです、私も何度か出くわしています、大半は組み方が悪いと済まされます、これは組み付けたユーザー、もしくはバイク店の整備士の方の責任となり、まさか商品自体の不良とは考えません、なぜなら修理を依頼したユーザーはボアアップをする前は漏れていなかったと思い、また多くの商品を販売している側は、同じ商品を販売して漏れない車両も有るので、商品に問題はないと思うでしょう、だから組み付けた人の責任になる、怪しい仕事はしないほうが良いに決まってます、2度目の修理となると自分で作業した方はやる気をなくし辛くなります、またショップさんの場合はもっと深刻です、赤字です、だから、ボアアップは壊れるからやらないほうが良い、と結論付けます。

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オイルラインを横切るように加工した時の刃物の跡が残っています。

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拡大すると良くわかると思いますがオイルラインの真上です。

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こちらは取り外したベースガスケットですオイル通路になってます。

 純正のベースガスケットはスチール製で表面にコーティングがされています、ヘットガスケットと比べると明らかにコーティングの厚みが厚いです、ヘットガスケットと同じ環境と考えればコーティングの厚みは一緒で良いわけです、メーカーの優秀な人たちが考えたのですからきっと深い意味があるのでしょう、もしベースガスケットのコーティングをヘットガスケットと同じにした場合どうなるでしょう、私の今まで扱ったキットは8割がた、ヘットガスケットと同じコーティングでした、実際ボアアップを組んでみたらオイル漏れが起きました、やってみたら漏れました、お客様には腕の悪い整備士だと思われたんでしょうね、これも勉強です、ワハハ、笑ってる場合ではありませんね。

私の立場から言えばクランクケースは不良品です、でも純正のガスケットを使用すれば漏れません、ということは不良品ではない?   この写真のクランクケースは特別なものと思っているでしょうが、同じ”傷”のケースを私は複数見ています、それも同じところにに刃物跡が判をを押したように一緒です、深さはまちまちです、中にはパテ盛り(金属パテ)したクランクケースもありました、125ccでは見たことはありませんが、155ccの海外からの輸入品と国内の2017モデルあたりで、出くわしました、まさかこのために、ガスケットを特別なものにしたとか、ここから先はミステリーです、自由に推理してください。

最後のまとめとして、ボアアップを行う際、この部分に注意してください、特別のコーティングをしていない物がキットのガスケットで、そして刃物傷をクランクケースに見つけてしまったら、純正のガスケットを買いに行ってください、そのままで組むと後でつらい思いをします。

ここでコマーシャルです、当店のキットは大丈夫です。