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NMAXのベースガスケット

NMAX のボアアップを何台となくやらせていただいているのですが、125cc、155cc、2機種ある中で、ある共通点に気付きました、海外からボアアップキットを輸入して取り付けている方々や、適当に海外から輸入してテストもせずに販売しているメーカーの方々の話を伺うことが有り、販売している中でベースガスケットからのオイル漏れがあるそうです、私も何度か出くわしています、大半は組み方が悪いと済まされます、これは組み付けたユーザー、もしくはバイク店の整備士の方の責任となり、まさか商品自体の不良とは考えません、なぜなら修理を依頼したユーザーはボアアップをする前は漏れていなかったと思い、また多くの商品を販売している側は、同じ商品を販売して漏れない車両も有るので、商品に問題はないと思うでしょう、だから組み付けた人の責任になる、怪しい仕事はしないほうが良いに決まってます、2度目の修理となると自分で作業した方はやる気をなくし辛くなります、またショップさんの場合はもっと深刻です、赤字です、だから、ボアアップは壊れるからやらないほうが良い、と結論付けます。

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オイルラインを横切るように加工した時の刃物の跡が残っています。

2019920212745.JPGのサムネイル画像

拡大すると良くわかると思いますがオイルラインの真上です。

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こちらは取り外したベースガスケットですオイル通路になってます。

 純正のベースガスケットはスチール製で表面にコーティングがされています、ヘットガスケットと比べると明らかにコーティングの厚みが厚いです、ヘットガスケットと同じ環境と考えればコーティングの厚みは一緒で良いわけです、メーカーの優秀な人たちが考えたのですからきっと深い意味があるのでしょう、もしベースガスケットのコーティングをヘットガスケットと同じにした場合どうなるでしょう、私の今まで扱ったキットは8割がた、ヘットガスケットと同じコーティングでした、実際ボアアップを組んでみたらオイル漏れが起きました、やってみたら漏れました、お客様には腕の悪い整備士だと思われたんでしょうね、これも勉強です、ワハハ、笑ってる場合ではありませんね。

私の立場から言えばクランクケースは不良品です、でも純正のガスケットを使用すれば漏れません、ということは不良品ではない?   この写真のクランクケースは特別なものと思っているでしょうが、同じ”傷”のケースを私は複数見ています、それも同じところにに刃物跡が判をを押したように一緒です、深さはまちまちです、中にはパテ盛り(金属パテ)したクランクケースもありました、125ccでは見たことはありませんが、155ccの海外からの輸入品と国内の2017モデルあたりで、出くわしました、まさかこのために、ガスケットを特別なものにしたとか、ここから先はミステリーです、自由に推理してください。

最後のまとめとして、ボアアップを行う際、この部分に注意してください、特別のコーティングをしていない物がキットのガスケットで、そして刃物傷をクランクケースに見つけてしまったら、純正のガスケットを買いに行ってください、そのままで組むと後でつらい思いをします。

ここでコマーシャルです、当店のキットは大丈夫です。

 

 

 

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