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今日のPIT

トモス ウインカー修理

今回は外車の修理です、MADE  IN HOLLAND(オランダ)の ”トモス"です。 原付と言うよりはモペットですかね?、ウインカーが点滅しないとの事で、点きっ放しです、各部点検した結果、ウインカーリレーの故障でした、早速リレーを交換しようと調べてみると、値段が高い、さすが外車 15000円ぐらいするようです、ちなみにウインカーリレーは MADE IN SLOVENIA です、小心者の私としては注文する度胸が無く仕方なく、作りました、とりあえずお客さまに長期にテストをしてもらい、その後販売しようと思っています、値段は1/3ぐらいと、国産の純正と同じくらいを目指そうと思っています。

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これが壊れていたウインカーリレーです、3端子ですが一般に売っている物とは違い、交流の入力2端子、出力1端子です、専門店でしか手に入りません。

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これが交換した試作品です、無事に長持ちしてくれると良いのですが、この電気部品は日本製です。

 

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これが”トモス”です、クラシックⅠと言うのでしょうか?ペダルがついている原付です、この形を見ると、あ~見たことある、と思われるでしょう。

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ウインカーリレーは元の位置に収まりました、配線ギボシ類がまとまり悪いのでカバーをしました、今回はとりあえずチューブで巻きました、チェーンが近くにあるので絡みそうです、ここのカバーも商品として今準備しています。

 

外国製の工業製品は、その国によって発想が違うので、作業をしていて何かと楽しいです、配線1本にしても、その意味を考えてしまいます、今回の、ウインカーリレーや配線カバーは、準備でき次第アップしますのでお楽しみに、また商品内容について興味のある方は、お気軽にお店まで連絡ください、お待ちしてます。

 

エンジンオーバーホールにて思うこと。

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ある車両の、エンジンをオーバーホールしています、ホンダファンならこの写真でピンと来るはず、左が取り付けてあったオイルストレーナーです、それを掃除すると右のような網が現れます、おそらく前回の修理の時、布ウエスを使用したのでしょう、気持ちはわからないでもないですが、繊維くずの出にくい紙ウエスを使っていただきたいものです。このような状態を長く続けると、網の部分が弱くなるみたいです。いずれにしてもこの手のエンジンはストレーナーの掃除が手間ですからなるべく、たまらないように工夫したいですね。

 

スクーター修理いたします。

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スクーターなどにも、力を入れガンバッテおりますが、オートマチックのスクーターのほか、ミッション付のスクーターも修理をしています、特別な車輌は私の技術が追いつきませんが、写真に出ているような、普通のスクーターはお引き受けいたします、ぜひご相談ください。

 

シグナスX クランク交換

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クランクケース、ピストン、オイルストレーナの底には大量のスラッジです。

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傷のついたピストン、リングやピストンピンも使い物になりません。。

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クランクケースの底はスラッジだらけ、細かなスラッジは末期症状です。

クランクより異音が出る、とのことで入庫されました、エンジンを開けてみると、コンロット部ビッグエンドのベアリングが、激しく損傷しており、クランクケース内部はスラッジだらけでした、そのスラッジがオイルポンプを経由して、各部に回りエンジン内部が、傷だらけになってました、 このことにより、クランクシャフト、オイルポンプ、ピストンセット、カムシャフト、ロッカーアーム回り、その他細かな部品などが使い物にならなくなりました、それと各部の洗浄、これがなかなか大変で一度洗浄台で洗ったぐらいではスラッジを落とすことができません、二度三度とエアーでブローしながら、細部を点検します、シグナスXはオイルフィルターがついていないため、ここで逃がすと各部をスラッジが循環することになります、この様なことに、ならないよう、オイル交換の時必ず抜いた排油を観察してください、損傷初期は、ベアリングのケージが破壊されるため比較的大きめの、銅色スラッジが、しまいに細かな、上の写真のようなスラッジになります、混入していたら要注意です、早めの発見ならクランクシャフト、ガスケット類交換で、直すことができます、ぜひ習慣ずけてください。

スペシャルパーツ武川油温センサーその後(リザルトはバッターアウト)

スペシャルパーツ武川油温センサーの、調査結果が出ました。取り付け不良との正式回答でした。私の取り付け方が下手だったんですね。このブログを見てくださっている方々には、大変お騒がせしました、これも私の、経験、技術の浅いが故です。取り付けにはエンジンがスイングした時、配線が引っ張られないよう余裕をもって取り付けたのですが、何か目には見えない特別な力が、そこにはかかったようです? そこで、今後の作業の糧になれば、と思い分解してみました、下の写真のようになっていました、配線を傷つけないよう慎重に作業しました、当初センサー本体の出口配線部が切れているのかと、思っていましたが、(現物を見ていただいた、スペシャルパーツ武川さんも、本体より出ている部分で切れてますね、現物を見た結果そのようですね、と言っていました) 実は配線は奥まで切れておらず、先端のサーミスタ?のハンダでついている部分が切れていました、と言うことは、センサーは非常に繊細で特にエンジンと共に動く、くらいで簡単に壊れてしまうのですね? 回りをエポキシ系?の接着材で固めているにも関わらず。  それともう一つ、センサーの耐熱温度をスペシャルパーツ武川さんに聞いてみると150° グライ と言っていました、詳しいことは分からないそうです、それはそうですね、生産者じゃないののですから。 あとで分かったのですが今回、不良品を点検してくださったり、商品についてのスペックを教えてくださった方は、違う部署の方だったそうです、せっかく商品問い合わせの電話番号にかけたのですが、でも、さすが大手のパーツメーカーさんは人材豊富ですね(選手層が厚い)。とにかく原因は分かったのですが、自分ではその誘因が何とも解せない、3ヶも壊れているのに、すでに赤字です、辛い、これ以上メーカーさんの為に、時間とお金をかけてもしょうがないし、だいいち、メーカーさんの回答は取り付け不良なのですから。

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自分なりに美しい形にまとめました。

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右端のブルーの部品がサーミスタです。

お客様の車輌はどうしよう?お客様には、何度も足を運んでくださり、スペシャルパーツ武川さんの、指示どうり現車の取り付け状態の写真撮りにも、快く協力してくださり、まことに申し訳ない、、、、何とかしよう、、、そうだ、部品を作ろう。

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と言うことで、ハイブリットパーツを作ってみました、センサー部は信頼できるメーカーさんの物を選びました、コネクタが、防水タイプで合わなかったので、グレードを落としてしまいましたが、止む無く安いコネクターを使いました、これで断線も心配しなくても良く、お客様に迷惑かけることもなく、メーカーさんへ相談しなくとも済みます、メーカーさんも他の部署の人が電話に出なくとも済みます、最初から、こうすれば良かった。と言ったところが、今回の顛末です。

 

7/13(日)のカムイのピット風景...。

こんにちは、カムイ八王子です。

ようやく天候も安定した日曜日。

いつものメンバーがいつものように集合。

ホシノ氏はコツコツ組みあげたゴリラのエンジンがかかって、大喜び!

三原まぁ選手は最近入手したアクシス90のクランクケースのお掃除中です。2014713191649.JPG2014713191721.JPG

スペシャルパーツ武川油温センサー

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スペシャルパーツ武川さんの油温計をシグナスXに装着したところ、次の日にお客様より油温が表示されないとの連絡が有り、早速調べてみるとセンサーの付け根の断線らしく手で配線を触ると点いたり消えたり、新しいものと交換したところまた後日同じ症状が、正に怪現象、早速メーカーであるスペシャルパーツ武川さんに相談したところ、そのような事例は、今まで1件も無いとの事で、調査してくださる事になりました、流石大メーカーは違いますね、もし出所のわからないようなパーツや、調査機関を持っていないメーカーであれば、原因がわからない、とか言われ、うやむやにされてしまうのでしょうね、今回のことで気になったのですが、センサーの配線部分が柔らかくなっており、その部分で切れている?ならば、耐熱温度は何度ぐらいなんでしょう、一般的なセンサーはそのようなスペックは記載されてません、この疑問にもスペシャルパーツ武川さんは答えてくれるそうです、結果がわかり次第、皆様にも紹介いたします、ご期待ください。

 

ボアアップ祭り

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現在当店ではボアアップ大流行!原付2種をはじめ50ccの2サイクルや4サイクルまで多種多用な車種、中でも124ccからのボアアップが多いです、それもいろいろなパーツの組み合わせなのでまさに一期一会状態、ポートの位置関係を見たり、ピストンとバルブのクリアランスを測定したり、V125などはクランクベアリングのサイドクリアランスの測定なども組み立て時には必須です、手間が掛かる分面白いですが、当初の時間ではできない場合も多々あります、ですが精一杯やらせていただいてます。当店ではボアアップキットも多数展示しておりますので、ぜひご来店ください、また組み立てに関するアドバイスもさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

 

最近の4サイクルスクーター

最近と言っても、キャブに替りインジェクション車になってから、突然圧縮がなくなりエンジンがかからなくなる症状を経験するようになりました、原因はバルブにカーボンが噛んでしまい圧縮がなくなるようです、当店ではこのような時、本来ならばエンジンをばらしてカーボンを除去するのですが、と前置きをして、以下のような作業をします、この症状の場合、ピストンが焼き付いているとか、リングがへたりすぎているとかも考えられるので、エンジンオイルのメンテナンス状態なども確認します、それを踏まえた上で、作業開始です。

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インジェクタを取り外します。今回の車両は、ホンダトゥデイです、スズキでもヤマハでも同様のことが起きています。

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キャブクリーナ(泡タイプの強烈タイプ)をインジェクターの穴へ噴射、この作業を時間を置き2,3度繰り返します、キックペダルに踏みごたえが戻ったら完了。

 

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エンジン始動とともに、マフラより白煙が勢いよく出てきます、キャブクリーナが燃えた煙です、暫くすると煙も収まり、何も無かったかのように、調子よくアイドリングがつずきます。

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今後このようなことが起きないための処方箋です。

ヤマハ純正ヤマルーブPEAカーボンクリーナ

ヤマハですが、ホンダ、スズキも使えます。

一般的に販売している物は車用のタイプが多く原付などの小さな燃料タンクには少量の添加の為計量しないと、目分量とはいきません、多く入れると最悪エンジンがかからなくなります、その点このボトルには計量カップが付属されており、おまけに1 リッターごとの添加量早見表(当店販売の物だけのおまけ)がついてます、添加するタイミングはエンジンオイル交換時を目安にしてください、止まってしまう前にぜひお試しください。購入は、メンテナンス・オイルのコーナーにあります。

 

ヤマハ4サイクルギヤ(新聞配達号)ボアアップ作業

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まずはエンジンと車体の分離です。車体は宙に浮いてます? 4ストジョグもそうですが、外さないとボアが組めません。

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腰上分解完了、ノーマルシリンダーと、ボアシリンダーを並べてみました。

実は今回、キタコのボアアップをギヤに組み付けるのは初めてで、キタコでも適合外、とのことで心配でもありました。この車両自体も、かなり走りこんでいて走行距離も下の写真の通りです、日常のメンテナンスが良かったのでしょう、走行距離の割にコンディションよさそうです。

 

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さすがヤマハが世界に誇るビジネスバイクまだまだ現役です。

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万キロのピストンです、リングの張力?も残っています。

 

 

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ハイカムを入れるためバルブスプリングの下側シリンダーヘット部(削って光っている部分)を削ります、ここを削らないとカム山が干渉します。

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いよいよ最終段階、I-mapを取り付けて完成です、とりあえずMAP 2 を選択しました。

 本日出荷、馴らしが終わってからが楽しみです。当店では4サイクル ギヤのボアアップも、お引き受けいたします、全国の新聞屋さんお待ちしてます、なお排気量変更に伴う書類もこちらで、作業終了前に作成いたしますので(無料です)車輌お渡し時には、原付2種登録済み(黄ナンバー)にて乗って帰れます。