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2023年6月

シグナスXカスタムその3

シグナスXに68mmピストンを入れるために、オイルラインの加工などをして無くなったオイルラインをどうするかが今回です。オイルクーラーのオイル取り出しプレートよりオイルクーラーへ行くラインの間よりバイパスを作りそこからヘットにオイルを導きます。あえてオリフィスを使わずガバガバシリンダーヘットにオイルをぶち掛けます、油温分布は上々です。

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TTMRC 68mmシリンダーを取り付けました、シリンダーのオイルラインは塞いであるのでオイルクーラー取り出し口プレートのラインからヘットに行くオイルラインを取ります。

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クーラーのラインから油温センサーのラインにオイルを通します、ブレーキのバンジョウが同じサイズです。油温センサーも同時に取り付けます。

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オイルクーラーも定位置に納まりました。ラインには頻繁に外しそうな所はネジ式金蔵バンドですが、他のところはやはりオエティカです、特に燃料ラインにはネジ式金属バンドは使いたくないですね。

 

 


 

 

 

シグナスXカスタムその2

シグナスXに68mmピストンを組み付ける為の第一段階で、前回はクランクケースのスピゴットホールのボーリングをした際の問題点を上げましたが、今回はその続きです。穴の開いた部分の修復です、一流の技術者の方々には笑われますが、手持ちの物で簡単に安く仕上げるとなるとこんなもんです、以前もこのやり方で修復しましたので、大丈夫でしょう。

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本来ならアルゴン溶接でしょうが、後からの歪や再加工の手間を考えコンクエストを使いました、耐久性はと聞かれると、テストしませんとわかりませんが、これ以上と言われれば、これから先はお金の使い方次第です。

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オイル通路の中子には蝋を使いました、非常用持ち出し袋の中に入っているロウソクです、簡単に成型出来、ドライヤーで炙りブローすれば溶け落ちます、後処理が簡単で取り残しても油温で勝手に無くなります、形も自由自在で格安です。

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コンクエストの盛った部分をリューターで仕上げて完成です、実はこの時コンクエストの盛り忘れが有り最盛り付けをしました、作業した方であればわかりますね、どこでしょう。

 

 

 

シグナスXカスタム

シグナスXのカスタムです、今回はTTMRCの68mmシリンダーを組むことが目的です、組むことに対しての第一番目の問題は精度よくクランクケースのスピゴットホールを開けることです、クリアランスは0.5mm、そして切削の深さはできる限りオイルラインを残したいのでタイトに仕上げます、ベースパッキン1枚分ぐらいでしょうか、この様な加工は私はできないのでプロの機械加工屋さんに任せます、次の問題はどのぐらいオイルラインが残るかです、このオイルラインとはベースパッキンのオイルラインではなくクランクベアリングに向かうオイルラインです、クランクビックエンドの潤滑の為のラインなので重要です、以前V125でここのラインを塞いだことがありましたが、この時はクランクケース内のオイルの雰囲気で潤滑しました、もちろんコンロットのオイルスリットの加工が前提です、この時作ったエンジンは1年後分解しましたが、ビックエンド部の潤滑に問題はありませんでした、しかし今回のクランクシャフトはTTMRCの64.1mmロングクランクですので分解加工は、お客様のOKが出ません、ですのでプランBに変更して、以前行った加工法で作業を進めます。

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68mmのシリンダーに合わせボーリングするとこんな感じです、ベース部分の面積がかなり少なくなっていきます。

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ここの穴がオイルポンプからクランクベアリングに向かうオイルラインです、きれいに楕円穴になっています、奥に蝋の中子が見えるでしょうか、斜めにラインを作ります。

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もちろんベース部分のオイルラインは有りません、以前に加工したKN企画のオリフィスも真っ二つに切削されました、用なしです。

 

 

イナズマだ

カッコいいイナズマ400です、人それぞれ好みは有りますが、自分的にはgoodです。カスタムに潔さを感じます、確かに次に売るときはいくらになるとか、車検どうするとか、いろいろ考えるでしょうが、でも今の気持ちを表現するためのバイクだし、今やりたい事を形にしていった結果です、人様に迷惑を掛けなければ、趣味の世界観で良いのではと思います、財テクでバイクに向き合っている人もいますが、それはその人の楽しみ方で、あと何年寝かしておけば車両の価格が上がるとか、何色が人気だとか、それぞれ楽しむ方向性が違いますから、それで良いと思います、非難はしません、趣味ですから。

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Tricity通勤号のピンチ

Tricity 初期モデル2バルブエンジンの車両で通勤していたのですが、1か月前セルが空回り何とかしてエンジンは掛かったのですが、その時はバッテリィーが弱いかなと思いつつ使い続けましたが、今回突然セル空回りでエンジン掛からず、バッテリーを充電しつつ、スタータークラッチの分解に着手、

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新品で届いたのが左ローラー5玉、滑って使えなくなったのが右ローラー3玉おまけに円形のガイドが入っているのである程度ローラーがすり減ると全く噛まなくなります。

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5玉ワンウェイクラッチ組み込み完了、シグナスXで言うところの強化バージョンです、交換後はもちろんセル一発市道です、怪しいなと思ったら、突然セルが空回りしますので、早めの交換をお勧めです。

 

 

 

 

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ガイドをこじ開けてローラーを修正してもガイドがある為出てきません。